


なるほどなるほど。西行の歌で吉野山と言えば 吉野山やがていでじと思ふ身を花ちりなばと人やまつらん も有名ですよね。私自身は、子供の頃、静御前が詠んだ 吉野山みねの白雪ふみわけて入りにし人の跡ぞ恋しき の歌の入った掛け軸が我が家にかけられていたもので、 吉野山と言いますと、まずそのイメージが浮かんできます。 もちろん、子供の頃によく遊んだ百人一首にもとられた歌 み吉野の山の秋風小夜ふけてふるさと寒く衣打つなり 朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪 から浮かんでくる吉野のイメージも捨てがたく、捨てがたい と言えば、「なんて素敵にジャパネスク」に描かれた吉野の イメージも やはり捨てがたいものがあります。 要するに、平安文学愛好者にとって、吉野というのは特別 な思い入れのある土地だということになるのでしょうね。 そんな吉野のイメージを見事に表現しているお菓子がこちら。 |

| これは写真を撮らずに食べてしまってはあまりにもったいない! ということで、番外編として、このコーナーにも追加させていただ くことにしました。 さて、納得のいくまで写真を撮り、いざ いただいてみますと・・・ |
| 正直に申しますと、私は落雁のような押し物系の干菓子という のが いまいち苦手なんです。 なんとなく 砂糖の塊を食べているようで、戦中戦後の甘いモノ のなかった時代ならともかく、この手の干菓子は どうにも甘過 ぎるというイメージがあって、基本的に「見るだけ」のモノでした。 ところが、これは違いました。 口の中で スーッととけていくときの甘さが 涼やかなんです! 「もしかして、この甘さは?」と思いましたら、やっぱり和三盆。 |
なるほど、砂糖は使われていなかったのですね! 確かに和三盆特有のスーッと爽やかで上品な甘さが お口の 中に広がって、その甘さを もう少し味わっていたいと思う間も なく すぐに消えていく・・・そんな感じの干菓子でした。 いつもなら、干菓子など「お愛想で ひとつ食べたらもう充分」 という私が、夫と取り合いになりながら 次々手を出している うちに、気が付けば もう上の段のお菓子を食べきっていまし た。(写真のような詰め合わせが 上下二段になっているん です。) これには我ながらビックリでした。 目で楽しめただけでも素敵だと思っていたお菓子が こんなに 美味しかったとは 意外な喜びでした。 下さった方、本当にどうもありがとうございました! みなさまも 吉野に行かれましたら ぜひ おひとつ いかが ですか?! |