今回は『篝火』巻からのレポートです。 まずは、遣水のほとりからお伝えしますね。(^_^) 季節はようやく秋に変わり、初風が涼しく吹き出した宵のことです。 私が【読み】をした箇所から引用しますと、原文には 御前の篝火のすこし消え方なるを、御供なる右近大夫を召して、点しつけさせ たまふ。 いと涼しげなる遣水のほとりに、けしきことに広ごり伏したる檀の木の下に、打 松おどろおどろしからぬほどに置きて、さし退きて点したれば、御前の方は、い と涼しく とありました。 源氏の御前の篝火がすこし消えかかっていたので、源氏は 御供の右近大夫を召 して、明るく焚かせます。 |
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博物館の展示では、細纓の冠に退紅色の布衣を着て麻の括り袴をはき、膝から 下の脛のところに「脛巾(はばき)」をつけ、草鞋を履いた2人の雑色が 後ろにいる 右近大夫の指示のもと、篝火を焚いていました。 ちなみに、布衣には背中に縫い目がないのが特徴だとのことです。装束に ご興 味をお持ちの方は、ここもチェックしておいて下さいね。(゚-゚)b 実は私、ここの【読み】をした時には、右近大夫が自らホイホイと動いて 篝火を 明るく焚いたかのように想像していたのです。でも、確かによく考えてみますと、 そんな雑用は 五位の武官がやることではなかったのですね。(^◇^;) そう言えば、右近大夫は五位の武官らしく赤闕腋袍を身に纏っていました。 この篝火、真綿で作られたとお聞きしましたが、それがクーラーの風に吹かれて ゆらゆらしている様子は、本当にチロチロと炎を上げて燃えているかのようで、と っても雰囲気が出ていましたよ。(^o^)V また、篝火は たいそう涼しげな遣水のほとりにあると、原文にも書かれていまし たが、今回はこの展示のために、遣水も新しく作り直されたということでした。 本当にスッキリと涼しげな遣水に仕上がっていました。 次は東の対にまいります。 |