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東の対の北廂から



ここでは、出来上がった絵冊子を楽しんでいる女房が二人展示されています。

破菖蒲のかさねの袿姿と黄朽葉のかさねの袿姿の美しさにもまして目を引く
のは、女房たちが手にしている絵冊子の美しさです!

押すと別の角度からの写真が!


左にいる黄朽葉のかさねの袿姿の女房が手にしている絵冊子は いったい何
なんでしょうね? 「竹取物語」それとも「宇津保物語」それとも「大和物語」それ
とも……などと、いろいろ想像しながら拝見するのも楽しみのひとつです。

また、右にいる破菖蒲のかさねの袿姿の女房は、美しい継紙に書かれた詞書
を読んでいるところでした。これは今回の展示のためにわざわざ書いてもらっ
たものを 和紙を使って縮小コピーされたんですって。本当にサラサラと流れる
ような美しい筆使いですよ。('ー'*)

どちらもクリックすると拡大されます。

なお、ここで用いられているのは、「粘葉装(でっちょうそう)」と呼ばれる装丁のし
かたです。「平凡社CD−ROM版世界大百科事典 大内田 貞郎氏」によれば、
「粘葉装」とは、用紙を一枚ごとに二つ折し、外側の折り目に沿って5mm幅ほど
を糊付けして重ねて貼り合わせ、表紙をつけて冊子とした書物装丁をいいます。

糊を用いて各葉をとじつけるところから「粘葉」といい、それ以前の「折本(おりほ
ん)」や「旋風葉(せんぷうよう)日本では「ふくろぞうし」とも言う」に代わって盛ん
になっていたそうです。

また、糊付けされた丁を見開くと、チョウが羽根を広げた形になることから、中国
では「蝴蝶装」と呼ばれています。この「粘葉装」による写本には、空海筆の「三
十帖冊子」(仁和寺蔵 国宝)が現存最古のものなのだそうです。

以上で、「蛍」巻からの展示のレポートを終わりますね。

次回、「篝火」巻からのレポートも どうぞお楽しみに! (^o^)



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