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寝殿西廂 蛍火の垣間見〜兵部卿宮と玉鬘〜『蛍』巻より

レポート by 明さん



源氏の周囲には、先にご紹介した浅縹の裾濃の几帳の他に、更に2つ
も几帳が立てられています。



兵部卿宮に自分の姿を見られることなく玉鬘に向けて蛍を放てるよう
に、周到に3方向に几帳を立て巡らせているんです。
原文に「あいなくおのれ心懸想して」「いといたう心して」とある、源
氏の宮を迎える仕度の中には、実はこんなことも含まれていたのか
も?! と想像するとなんだか可笑しいですね。

さて、その2つの几帳のうち、見学者から見て左側にある斜め向きの
几帳は、なんとか帷子が半分ほど見えていて、手前のよりも深い縹の
帷子が掛かっているのがわかります。



裏はやはり白の生絹でしょうか?

源氏の背後に立てられている几帳の方は、ほとんど横木しか見えない
ので帷子の色目などは全くわかりません。
わかるのは、ちらりと見える帷子の一番上が白だということだけです。
手前の几帳より背が高いところからもおわかりのように、こちらは五幅
(いつの)帷子を垂らした四尺几帳です。



つづく

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